From 0e8fd3398771da2f016d72830179507f3edda51b Mon Sep 17 00:00:00 2001 From: Samba Release Account Date: Sat, 4 May 1996 07:50:46 +0000 Subject: Initial version imported to CVS (This used to be commit 291551d80711daab7b7581720bcd9a08d6096517) --- docs/textdocs/README.jis | 124 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 1 file changed, 124 insertions(+) create mode 100644 docs/textdocs/README.jis (limited to 'docs/textdocs/README.jis') diff --git a/docs/textdocs/README.jis b/docs/textdocs/README.jis new file mode 100644 index 0000000000..2ac6716a6f --- /dev/null +++ b/docs/textdocs/README.jis @@ -0,0 +1,124 @@ +● samba 日本語対応について + +1. 目的 + + 日本語対応は、 + + (1) MS-Windows 上で、漢字ファイル名をどうしても扱う必要のあるアプリケーションがちゃ + んと動作する。例えば、MS-WORD 5 などは、インストール時に漢字のファイル名を勝手 + につけてしまいます。こういった場合にちゃんと対応できるようにする。 + + (2) UNIX は、最近ではほとんどのものが 8 bits のファイル名をサポートしていますが、 + 中には、これをサポートしていないものもあります。このような場合でも、(1)の目的 + が満足できるようにする。 + + を目的としています。そのため、日本語対応は、必要最小限しか行なっておりません。 + +2. 利用方法 + +(1) 追加したパラメータ + + smb.conf ファイルの global セクションに以下のパラメータを設定できるようにしました。 + + [global] + .... + coding system = <コード系> + + ここで指定されたコード系が UNIX 上のファイルシステムのファイル名のコードになります。 + 設定できるものは、次のようになっています。 + + sjis: SHIFT JIS (MS 漢字コード) + euc: EUC コード + hex: 7 bits の ASCII コード以外のコードを以下の形式で表す方式です。例えば、 + 'オフィス' という名前は、':83:49:83:74:83:42:83:58' のように、':' の後に2桁 + の16進数を続ける形式になります。 + ここで、':' を他の文字に変更したい場合は、hex の後ろにその文字を指定します。 + 例えば、@を変わりに使いたい場合は、'hex@'のように指定します。 + JIS コードについては、以下の表を参照して下さい。 + ┌───┬────┬────┬────┬────┬────┬─────────┐ + │指定 │漢字開始│漢字終了│カナ開始│カナ終了│英数開始│備考 │ + ├───┼────┼────┼────┼────┼────┼─────────┤ + │jis7 │\E$B │\E(J │0x0e │0x0f │\E(J │jis 7単位符号 │ + │junet │\E$B │\E(J │\E(I │\E(J │\E(J │7bits コード │ + │jis8 │\E$B │\E(J │-- │-- │\E(J │jis 8単位符号 │ + │j7bb │\E$B │\E(B │0x0e │0x0f │\E(B │ │ + │j7bj │\E$B │\E(J │0x0e │0x0f │\E(J │jis7と同じ │ + │j7bh │\E$B │\E(H │0x0e │0x0f │\E(H │ │ + │j7@b │\E$@ │\E(B │0x0e │0x0f │\E(B │ │ + │j7@j │\E$@ │\E(J │0x0e │0x0f │\E(J │ │ + │j7@h │\E$@ │\E(H │0x0e │0x0f │\E(H │ │ + │j8bb │\E$B │\E(B │-- │-- │\E(B │ │ + │j8bj │\E$B │\E(J │-- │-- │\E(J │jis8と同じ │ + │j8bh │\E$B │\E(H │-- │-- │\E(H │ │ + │j8@b │\E@@ │\E(B │-- │-- │\E(B │ │ + │j8@j │\E$@ │\E(J │-- │-- │\E(J │ │ + │j8@h │\E$@ │\E(H │-- │-- │\E(H │ │ + │jubb │\E$B │\E(B │\E(I │\E(B │\E(B │ │ + │jubj │\E$B │\E(J │\E(I │\E(J │\E(J │junetと同じ │ + │jubh │\E$B │\E(H │\E(I │\E(H │\E(H │ │ + │ju@b │\E$@ │\E(B │\E(I │\E(B │\E(B │ │ + │ju@j │\E$@ │\E(J │\E(I │\E(J │\E(J │ │ + │ju@h │\E$@ │\E(H │\E(I │\E(H │\E(H │ │ + └───┴────┴────┴────┴────┴────┴─────────┘ + + いずれの場合も、すでに存在している名前に対しては、漢字の開始終了シーケンスは、以下 + のものを認識します。 + 漢字の始まり: \E$B か \E$@ + 漢字の終り: \E(J か \E(B か \E(H + +(2) smbclient のオプション + + クライアントプログラムでも、漢字や仮名を含んだファイルを扱えるように、次のオプション + を追加しました。 + + -t <ターミナルコード系> + + ここで、<ターミナルコード系>に指定できるものは、上の<コード系>と同じものです。 + +(3) デフォルト + + デフォルトのコード系は、コンパイル時に決まります。 + +3. コンパイル時の設定 + + Makefile に設定する項目を以下に示します。 + +(1) KANJI フラグ + + コンパイルオプションに -DKANJI=\"コード系\" を指定します。このコード系は 2. で指 + 定するものと同じです。例えば、-DKANJI=\"euc\" をFLAGSM に設定すると UNIX 上のファ + イル名は、EUC コードになります。ここで指定したコード系は、サーバ及びクライアント + プログラムのデフォルトに値なります。 + +3. 制限事項 + +(1) 漢字コード + smbd を動作させるホストの UNIX がサポートしていない漢字コードは、利用できないことが + あります。変な動作をするようなら hex の指定をするのが良いでしょう。 + +(2) smbclient コマンド + シフトコードなどの関係で、漢字や仮名を含んだファイル名の ls の表示が乱れることがあり + ます。 + +(3) ワイルドカードについて + ちゃんとしたスペックがよくわからなかったのですが、一応、DOS/V の動作と同じ動作を行な + うようになっています。 + +4. 障害等のレポートについて + + 日本語のファイル名に関して、文字化け等の障害があれば、私にレポートして頂ければ幸いで +す。ただし、オリジナルからの問題点や質問については、オリジナルの作者へ直接問い合わせる +か、もしくはメーリングリストなどへレポートするようにして下さい。 + +5. その他 + + hex 形式の変換方法は、 + + 大木@大塚・筑波 氏 + + が作られたコードを利用しています。 + +1994年10月28日 第1版 +1995年 8月16日 第2版 +藤田 崇 fujita@ainix.isac.co.jp + -- cgit